勃起障害が発生する場合、自分の健康状態を注意しなければならない

勃起障害を引き起こす原因

いま、勃起障害を引き起こす様々な原因を見ましたが、これらに共通するのは、どれもがきわめて現代的なものだということです。例えば、糖尿病などの慢性病による勃起不全。ご存じのように糖尿病や高血圧、心臓病などは生活習慣病と呼ばれ、戦後、日本人の食生活をはじめライフスタイルの欧米化によって急増してきたものです。また、栄養素の不足や血行障害も、食生活の急激な変化によってもたらされています。更に、一億総ストレス社会といわれるように、私たちを取り巻く環境はストレスに満ちあふれており、それに健康が蝕まれ、勃起不全という現象となって起こってくるわけです。

勃起障害は現代病の象徴とされる

こうして見てくると、勃起障害という現象は、実は現代病の象徴とも言えます。言い換えれば、勃起障害にかかった人は自分の健康状態に赤信号がともっているのです。「ペニスが立たない」という現象の奥には、いまは目立たない病巣がひそみ、そのままにしておくと、やがて取り返しのつかない病気となって現れる可能性もあるのです。

では、赤信号がともればどうすればいいのでしょうか。まず、自分のそれがどの原因によってもたらされているのかを突きとめる必要があります。原因が分かれば、それを治すことで赤信号も消えます。例えば、糖尿病などによる場合は、その病気が治れば、自然に勃起障害も解消しますし、薬の乱用によるものであれば、それをやめればいいわけです。しかし、それ以外の原因となると、なかなか自分では突きとめることができません。ここは、専門家に頼るのがなによりでしょう。

勃起不全と食生活

理学博士·秋好憲一先生は、現代人の健康や性の問題を長年にわたって、食と栄養学の観点から研究されている方です。理論だけでなく、東京·池袋などに「ごりっぱや」を開き、悩める方たちの相談にあたっています。また、テレビ、ラジオ、各地での講演会に引っ張りだこの第一人者でもあります。その秋好博士は、現在の日本人男性が抱える性の悩みについてこう語ります。

「やはり勃起不全、いざというとき立たないという悩みを抱えた人が多いですね。それも中高年から若い人まで非常に増えていて、私のところへも毎日、たくさんの人が相談に見えます。その方たちにもアドバイスするんですが、勃起不全は結局、食べ物に原因があるのです。彼らに毎日、どんなものを食べているのかを尋ねてみると、特に若い人などはジャンクフードやインスタント食品ばかりです。そんな食生活じゃ、立つものも立たなくなるし、やがて健康を害してしまいますよ」。

では、食べ物を変える、食生活を改善すれば、勃起障害などセックス·ライフの悩みも解消するのだろうか。

実例一:94歳ですけど、数ヶ月に一度はセックスを楽しんでいる

「そのとおりです。実例を挙げましょう。もう何年も前から私のところに通ってくる常連のお客さんがいるんです。最初はやはり勃起不全で相談に見えたのですが、私がいろいろ食事指導をしてあげ、それを忠実に守られたおかげで、悩みは解消しました。ところが、ただ勃起するだけではあきたらず、その方は強精剤を求めて、年に二、三回地方から上京してくるんですよ。この男性、いくつだと思います?94歳ですよ。その年齢で数ヶ月に一度はセックスを楽しんでいるわけです。

実例二:食生活の改善と強壮剤で、勃起不全が治って結婚式を迎えた!

一方で、こんな例もあります。半年ほど前、28歳の男性が深刻な顔で訪ねてきました。3年余り付き合っている彼女と、まもなく結婚するんですが、このところセックスがうまくいかないというのです。勃起はするが、すぐに萎えてしまう。また時には、十分に勃起しないままずるずる射精してしまう。そんなことが重なって、はじめは『仕事の疲れよね』と同情的だった彼女も、『私たちの結婚、考え直したほうがいいんじゃない?』と言い出したそうなのです。で、彼が慌てて私のところへ駆けつけてきたわけです。

それで、毎日どんな食生活をしているのか尋ねてみると、朝食は抜きで、昼は会社近くのファストフード、夜はたいてい居酒屋で、夜中に腹が減ってカップヌードル。こんな食生活をもう何年も続けているというのです。これじゃ、立つべきものも立たなくて当然、おまけに彼は営業職なのですが、このところ成績が悪くて落ち込んでいる。よけい、恋人を満足させるセックスができないわけです。根本的に食生活を変えるようアドバイスし、さらに、これはと思う強壮剤を勧めました。もちろん効果てきめんで、先月結婚式をあげましたが、『毎日がバラ色です』と、ニコニコ顔でお礼に見えましたよ」。