細胞を活性化する主役としての「核酸」は、細胞力の源である

遺伝子の正体としての核酸

ところで、細胞をつくる材料とは何なのでしょうか?この質問に「タンパク質」と答える人も多いことと思います。体をつくる材料となる栄養素はタンパク質である、と学校で習ったはずです。確かに、体の大部分を形づくる材料はタンパク質ですが、しかし、そのタンパク質はアミノ酸の連結物で、アミノ酸を連結させるのは遺伝子(DNA)です。そして、この遺伝子は実は「核酸」でできているのです。前章で秋好憲一博士が主要栄養素のひとつとしてあげたのが核酸で、キノコ菌糸体に大量に含まれているものです。

核酸と細胞分裂

少し専門的な話になりますが、細胞の真ん中に「核」があります。細胞が分裂する時、まず二つに分かれるのが核で、この核の中の酸性の物質が核酸です。詳しく言えば、核の中に大量にあるのが遺伝子DNA(デオキシリボ核酸)で、核の周りの細胞質の中にあるのがRNA(リボ核酸)です。細胞の中心にあって核酸でできている遺伝子は、生命の情報を提供し、核分裂を起こして新たな細胞をコピーします。つまり、細胞分裂を指示する新陳代謝の情報センターのような役目を果たしているのが遺伝子ですから、細胞の世代交代のときには、核酸が必要不可欠なのです。

核酸の働き

言い換えれば、核酸が補給できなければ、細胞は増殖できず、細胞は古くなって死滅するだけで、新たな細胞を生むことができないのです。つまり、生命活動を支え、健康を維持する細胞を活性化させるカギが核酸なのです。核酸こそが、細胞力の源と言えます。