「XYZ理論」で勃起を妨げる活性酸素を減少する

九十代の男性がセックス·ライフを謳歌する一方で、二十代の男性が勃起障害に悩む。ショッキングな話ですが、これが現代日本の姿なのかもしれません。二十代男性が悩むのも、九十代男性が謳歌できるのも食べ物によるというのですから、毎日の食生活がいかに重要かを改めて思い知らされます。では、一体どんなものを食べれば健全なセックス·ライフを取り戻すことができるのか、その話の前に勃起障害を起こすメカニズムについて、秋好博士にその理論をうかがってみましょう。

勃起障害を起こすメカニズム

一つは男性ホルモンを分泌する働きの低下です。具体的に言えば、男性ホルモンを分泌する機能をもっている睾丸の働きが年齢とともに弱くなっていくのです。血液中を流れているテストステロンという男性ホルモンの数値を年齢ごとに計ると、平均的に二三歳がピークなのです。その後、緩やかに下がっていき、四〇歳頃を境にガクンと落ちるのです。男性ホルモンの分泌が弱くなると、当然、勃起力や持続力も低下するわけです。

そして、もう一つは血行、血液の流れの問題です。活性酸素というのがありますね。これは体内で有害な過酸化物質を作り、成人病の源として知られてくるようになりましたが、この活性酸素と男性の勃起力に、実は密接な関係があるのです。

男性は性的刺激を受けると、大脳からの命令で体中に一酸化窒素をつくります。この一酸化窒素は体内の血管を広げて、血流を促すんですね。そうすると、男性の陰茎にも大量の血液が流れ込んで勃起するわけです。これが正常な勃起のメカニズムですが、ところが、活性酸素は血管を広げようとする一酸化窒素の働きを邪魔するのです。ですから、体内に大量の活性酸素があると、勃起しにくくなるのです。

この活性酸素を発生させるのは、環境ホルモンや食品添加物、ストレス、喫煙、紫外線など、様々な外的要因と言われています。これらによって体内で発生し蓄積された活性酸素は、加齢とともに、体内での濃度が高まり、勃起力を弱めたり、やがて成人病を引き起こすことにもなるのでしょう。

抗酸化物質で体内の活性酸素を除去する

「そうです。つまり、体内の活性酸素を除去することがポイントなんですね。血液の流れを阻害している活性酸素をやっつければ、当然、血行が良くなります。血行が良くなれば、勃起力も高まり、おまけに動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの予防にもつながりますね。じゃ、どうすれば活性酸素を除去できるかといえば、食べ物なのですが、ここにひとつ落とし穴があるんですよ。

これまで活性酸素を除去するためには、抗酸化物質を摂取すればいいと言われていました。具体的な食品で言えば、さつまいもやブルーベリーに含まれるアントシアニンや、紅茶ポリフェノールなどが代表的な抗酸化物質なのですが、これらだけを摂取しても実は駄目なんですね。活性酸素を”X”、抗酸化物質を”Y”とすると、体内でYがXに引っ張られてX化してしまうんです。これを発見したのが、東北大学名誉教授の大久保一良先生です。

XYZ理論

じゃ、どうすれば活性酸素Xを除去できるかというと、”Z”が必要なんです。YとZが重なると、Xがなくなるんです。これをXYZ理論と呼びますが、Zとは何かといえばいわば触媒で、動物の内臓に多く含まれている”メディエーター”という物質で、もともと人間の体にも埋めこまれています。ただ、四〇歳を過ぎると、これが少なくなってくるのです。」

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